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2005年に更新終了しました。今は全然別のことをしていますが、美術史専攻の米国大学生でした。おもに、メインサイト・スティルライフ読者でmixi非参加の方のため、mixiに書いてる日記を一部転載していました。


by stilllife1982
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!遅ればせながら告知!
!告知!『メガネ男子』9/15発売_c0046149_1818182.jpg
わたくしがその制作に2005年夏の全てをかけた(大したことはしてないが精神的に、笑)
「あの本」がついに発売します!

『メガネ男子』
2005年9月15日発売開始 1,365円(税込)
アスペクト公式情報(目次あり!)

ハイ!
予約したくて鼻息あらくなってる方、まだAmazonは出てないみたいだから落ち着いて!

つなみに、私が制作に関わってるのはこれらです。
・メガネ男子分類図(協力:メガネ男子愛好会)
あれも入れろ、これも入れろ、それはこっちだ、ワタシッこの件に関しては譲りません!とか、熱くなってたのしかったです。
・決定保存版・メガネ男子名鑑
素敵メガネ男子さんたちに、誠心誠意コメントを書かさせて頂きました。とくにとくに!大ファンである村上大樹さんに寄稿できたのが最高に嬉しかったです!

他の企画はもちろん、編集の終わった自分の完成稿も見てないので、答え合わせもたのしみのうち、と今からわくわくしとります!

さらに詳しい制作過程・内容についてはメガネ男子愛好会総代・チョコラさんのサイト、猛牛ママを参照。

個人的にはやっぱり他の方の玉稿が編集後どうなってるかが気になります。身内びいきでなんですが、だってほんと名文で惚れ直したもん!どんなに仲良くなろうといちファンだもん!

そしてそして、以前にも「このシトのまんが超おもしろい!」と騒ぎました99円均一『いわみて』のさとさんが無事載ることになってほんとにうれしいです。まだこの人のまんが読んでない人は、これを機会に必読!

ところで、mixi日記やブログまとめ読み等を検索して前評判を読み流したところ、「どうせイケメンだけだろ!ケッ」なんてクダを巻いてらっしゃる向きが気になりました。
ちょっっっっと待ったァーーーー!!
こ・れ・がっ!イケメンだけじゃないんです!メガネしてりゃいいってもんでもないんです!メガネ男子愛好会には我々が誇るべき愛とスピリットと懐の深さがあります。モテ系だけには収まらない裾野の広い世界があります。

この言葉の意味は、是非本書のメガネ男子分類図・名鑑を実際にご覧になって(こっぱずかしいだろうけど!最初は立ち読みでもいいから!)、はたして、アナタのメガネにかなうかどうかご確認くださいっ!

・・・個人的にはイケメンメガネなんてビタイチ興味ありません!極端に公式で表現すれば、メガネ=インテリ/オタ/サブカル=頭いい/面白い=入籍してくれ!です!
# by stilllife1982 | 2005-09-06 18:36

Victor Hugoキタコレ!

授業中で口頭引用されたから正確にはわかんないけど忘れないうちにメモらなきゃっ!

"The most important thing about going to foreign country is that you become feeling like a stranger in your own state. Like start to think why we do what we do, why we believe what we believe." (Victor Hugo)

「異国を訪れることの最も重要な意義は、自国で自らを異邦人のように感じ始めることだ。我々が当たり前として行うこと、当たり前として信じること、それを改めてなぜそうなのかと考え始めること。」

ユーゴーさんは分かってらっしゃる!これあとで原典しらべなきゃいかんなー。二文目は先生が付け加えた例かもしれないけど。

ついでに、これも教授の口頭引用だから正確じゃないけど、ソクラテスさんもキタコレ!

"Only thing I know that what I don't know." (Socrates)
「わたしが知っていることはただ、私が何を知らないかだけだ」

ちなみに読まれたら確実につっこまれるので先にフライングで書いちゃうと、さかもと師匠がいつも言ってるのはこれだ↓

「文学とは、母国語の中で異邦人のように語ることにほかならない」(ドゥルーズ/ガタリ)
元記事

(はてなブックマークでこんなタグも一応つくってある)

Self<->Other、内と外、知と不可知、High<->Low、ラベルをはっていきるぼくら、それをはがしてはなにかをつかんだり、まどわされたり、たゆたったり。学んで考えてちゃんと書きたい事も、さらにもっと勉強したいことも、いろいろあるなあ。人生これ一生涯勉強ですなあ。

ほんとはもっとちゃんとした返事が書きたいんだけど、まだ今はその時じゃないんだ。ということで久々、とりあえずあなたに反応トラックバックを送信。
あーてゆっか自分の日記、オタとかヲタとかサブカルとか学問とかの話とびかってる時、いちいち解説もろくにしてなくて申し訳ないと思う。せめてブログははてなでやったらこういうこと気にしないでよかったんだなーって思ってる今日このごろ。気付くのおそっ。
# by stilllife1982 | 2005-09-04 11:22 | アメリカ

炊き込みごはんが!

出し抜けいきなり日常エントリにもどるのですけど!うれしかったから。正にハシヤスメ。

昨日パパが具合悪くて食欲ないとかゆってたので夕飯そうめんだったんですけど、
干ししいたけ
干しこんぶ
でダシとって、そのままそのこらを切って具にしたおつゆが残ってて、今日ごはん炊く時に
「もしや!このおつゆを入れて炊いたら炊き込みごはん出来ちゃうんじゃ?!」とハタと気付いて、水の分量も味付けも適当にイチかバチかで入れてみたら、フツーにちゃんと炊き込みごはんになって出て来てちょっと得した気分。
ウマー
あんまり褒めないパパもウマーゆってたからうれしい。私はただ目の前に残っていたものをジャボーって入れただけだけど。アーイーデーアー賞。

家に帰って来たのは9時かそこらで、パパつんが帰ってくる時間は差し迫ってて、炊き込みごはんとかやったことなかったから、もし分量失敗してて、これ芯ゴメになっちゃったりしたら、炊き直す時間ないし、平謝りで急遽おじやにするしかないよなあとか思いながらそわそわしてたから余計うれしかった。

なんだうまいじゃんよ。2合しか炊かなかったから、ほとんど残らんかった。明日の朝も食べたいな。でもきっと私より弟が早く起きて食べて残ってなさそう。

つゆとかって残るよね、それでどうしようって色々あるけど、炊き込みごはんという案を追加して下さいチョコラさん!めんつゆ以外のものでやってもアジアごはんノリでイケそう。
チョコラさんちのごはん日記が好きだ!この献立を仕事の後に作る兼業主婦すごすぎる。その最強オタ(ヲタ)嫁ぶりはゼヒ将来見習いたいと思う。オタ属性も嫁属性も両方にあこがれてる!笑

オタ嫁といえば、チョコらんは旦那さんのためにガンダム見たんだでー。わたしのガンダム処女もだれかうばって!待ってる!(←勝手に独りで見ろ)
・・見ろ見ろって前からヒトサマに言われてて、見る見るって前から自分でも言ってて、まだ見てないんですよこれが。でも流石に根性ととっかかりがいるよね。ファーストだけだとしても、最初から見始めるってば。
あと、うる星やつらとかも宿題。
オタクだとかサブカルだとか、私自身はどっちでもいい派だしどっちもだと思うけど、どっちにしてもやることいっぱいあるさっ。
# by stilllife1982 | 2005-09-03 20:04 | 日々
まあ、とりあえず、
オカンに電話をかけましたとも。
用事がないとき以外に電話なんてかけないから、やっぱりびっくりしていて、
「元気?」と聞くと、
「どうしたの!Eがママに『元気?』なんて電話かけてくる時は、Eが元気じゃないんじゃないの?!大丈夫?何かあったの?」と、逆に心配された。
うちのオカンもリリーさんとこと一緒でやっぱり子供の心配を先にするわけだ(笑)元気だよ、と言いはっても、「いきなり電話かけてくるなんて?!」とかなり疑われた。

「いやあ、たまには用事なしに元気って電話してきてもいいかなと思って。」というと、
「あーらーやさしいわねー!うちにもこんなやさしい娘がいたのねー!!もー最近A子(長女)なんてママにヒドイのよ。うちに帰って来てもすぐ部屋のドア閉めて口もきかないで!」
(↑姉ちゃん!反抗期じゃないんだから....)

「M(元々わたしの友達なのに最近は家族のほうがなかいい)と二人でカラオケに行っちゃったりしてさあ、ママを入れてくれないんだから!」

「・・・ママだってねえ、夜一人でさびしくて泣きたくなることとかあんのよ・・でもねえ全部自業自得だと思ってるの、仕事ばっかりで母親らしいことちゃんとしてこなかったし...」
と自分反省会が始まったので、

「イヤイヤイヤイヤ!ママはほんとうによくやってくれましたよ。Aちゃんには『ママも入れなさい』って言っとくよ」
「ほんとうに優しい子はEだけよーまったく!」
(↑さいきん姉彼のことを巡って姉と母は修羅場らしい、笑)

「(体弱いので)長生きしろとは欲張りませんが、孫の顔見るまでもうちょっと頑張ってください。それだけはしてあげたいんで。」と言う。

「いやさー、母子家庭の話で、とても泣ける本を読んでね。やっぱりママやらパパやら家族のこと思い出して、いろいろ感じ入ったわけですよ」
「あらーそういうのでママのこと思い出してくれるのねー。うれしいわあ」、何度も何度も「うれしい」と言い、「ウハウハしていた」と言っても過言じゃないくらい喜んでいた。

世間的には泣く子も黙る強面ベテラン働きマンなのに、お母さんが隠してる弱さってほんと自分と似すぎてて手にとるように分かってしまう。

うちの現在の家族は、子持ち再婚同士の二人によって、10年前に5人編成になり、途中からパパは主夫になったので、家長はずっとオカンなのだ。世間の風当たり厳しい中、ほんとうはとても傷つきやすい臆病な人なのに、家族を守りたいという気合いだけで生きてきている。

子供の頃、お姉ちゃんと一緒の寝室があったのだが、お母さん離れがなかなか出来なくて、結局夜になると母の布団に忍び込んだ。とくに幽霊とか妖怪がこわくなった時とか(笑)、お母さんなら生霊になってでも自分の事を守ってくれる気がして安心出来た。

責めてるのではないけど、自分の幼いときからの夜更かし癖も、頑張って夜起きていたら、お母さんに会えるということに端を発しているのだろう。煙草の匂いになんとなくホッとするのも、それはお母さんが会社から帰って来たときの匂いで、化粧の匂いが苦手なのも、お母さんが口紅以外しないからだと思う。

部屋に入ると、どんなに疲れてぐったり寝込んでいるように見えても、どんなに物音をたてないようにしても、数メートル前から気付かれて、彼女は絶対起きてしまう。
でも時が経つにつれ、だんだんだんだんお母さんの寝覚めは悪くなっていって、今は一度寝付いたら、よほど眠りが浅くないかぎり、絶対起きない。そういう所に、やっぱり年老いたのだなあと思う。

「大きくて、柔らかくて、あたたかだったものが、ちっちゃくて、かさついて、ひんやり映る時がくる。それは、母親が老いたからでも、子供が成長したからでもない。きっとそれは、子供のために愛情を吐き出し続けて、風船のようにしぼんでしまった女の人の姿なのだ。」

「オトンの人生は大きく見えるけど、オカンの人生は十八のボクから見ても、小さく見えてしまう。それは、ボクに自分の人生を切り分けてくれたからなのだ。」

そういうことや、さらに親戚のこと、珍しいというほどのことでもないが、それなりの事情があり、重なり合わない気持ちがあり、愛情があり、つまりはしちめんどくさい。
オカンは本当に苦労をしてきた人だ。ほかの家族も。そんなアレコレを思い出して、『東京タワー』、心震えずにはいられんのです。

(オトン編につづく)
# by stilllife1982 | 2005-09-01 09:06 | リリー・フランキー
全編リリーさんのくにのことば、筑豊弁で淡々と語られる、リリー・フランキーというよりは中川雅也という、ひとりの息子と、そのオカンと、ときどきオトンの物語。幼少期の記憶からオカンが死ぬまで。家族と、生きること、死ぬことのハナシ、なんてこのわたしが、泣かないわけないよな。ラスト100ページは泣きっぱなしで、数時間経った今もなんだか、知恵熱みたいの出ている。

表題の著作名はリリー・フランキーだけど、装丁のクレジットは本名の中川雅也で、題字は中川弘治こと(たぶん)『オトン』である。

さんざんいろいろな方が既に、読んでよかったと言ってらっしゃって、今更ながら、2、3日前からぼとぼち読み始め、今日、残りを最後まで一気に4時間かけて読みました。
もちろんリリーさんの大ファンを自認するわたくしなので、発売前から予約して、ずいぶん前から持っていましたが、こたえることは最初から、読む前から分かっていたから、「今だ」という時を感じるまでは、手元に置いておくだけで読まずにいたのです。

一人の人の本をもうこれだけ色々読んでいると(おでんくんを1作品として10冊目)、当たり前だけど、結構既に知っているエピソードがたくさんあった。そのように私が知っている、少しずつ、とぎれとぎれのリリーさん。笑い飛ばす冗談の中に、見え隠れしていたあのいかにも人間臭い人の面影が、今はじめて、生々しい程に生身の人間として、ひとつにつながった。

誰にでもお母さんはいて、
わたしにもお母さんがいて、
みうらじゅんさんが帯でたむけた言葉のように、

「それぞれの人にオカンはいて、それとなく違うけど、どことなく似ているオカン。」

思う事がありすぎて、響いた言葉が多過ぎて、思い出すことや、思いやる人への気持ちが溢れ出して、うまく書けない。でもこれを書かないなんてありえない。

とりあえず、
ありがとう、ありがとう、ありがとう。

(長くなりそうなので、つづく)

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
# by stilllife1982 | 2005-08-31 17:35 | リリー・フランキー